透析の設備・機器

透析用監視装置

透析用監視装置「DCS-100NX」 日機装株式会社

血液透析のみならず血液濾過透析(on-line HDF*1)・I-HDF*2にも対応した装置を設置。患者様ごとや病態に合せた治療条件を施行できるようになっています。

*1  on-line HDF:血液透析中に限外濾過を行い、透析液を補液する透析手法。血液透析では取り除きにくい低中分子蛋白といわれる物質を取り除く効果が期待されています。

*2 I-HDF:透析液の補充を断続的に行う透析手法です。末梢循環改善、透析中の血圧の安定効果が期待されています。


透析通信システム「Future Net web+」(日機装株式会社)

患者監視装置や体重計とコンピュータシステムを連携させるシステムを導入しています。業務効率を向上することで患者様の待ち時間軽減へ貢献し、患者様ごとに治療条件の細かい設定が可能で、医師やスタッフ間の情報共有ツールとしても活用されています。


水処理装置

透析治療で使用する大本の水を作成する機械です。水道水や井水に含まれている不純物(カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、細菌汚染物質など)を取り除き、透析用水を製造するためのきれいな水(RO水)にします。

RO水とは?

RO水(Reverse Osmosis)とは、浸透圧とは逆の大きな圧力をかけることで逆浸透を起こさせてROフィルタにより濾過する技術で、逆浸透させることで水に含まれる放射性物質・ダイオキシン・トリハロメタンといった有害物質をフィルタで取り除いて安心で安全な水になります。


透析用剤溶解装置

全自動溶解装置 DAD-50NX 日機装株式会社

RO水と透析剤を混ぜ、透析治療で使用する透析液の原液を作成する機械です。透析剤を密閉回路内で衛生的に溶解するために、透析剤開封時の粉の飛散や外気に触れることで発生する交差汚染を防ぎ、透析原液をクリーンな状態で作成します。また、原液の滞留時間が短く、常に新鮮な原液を供給することが可能です。透析剤ボトル上部は二重ファイルになっており、ボトルセット時に上の保護フィルムをはがすため、きれいな状態でセットすることが可能な構造になっています。



レーンにボトルを設置しておくだけで必要個数を1ボトルづつ自動で使用していきます。(左)
ボトルを廃棄するときは、自動で4つ切りにカットされて出てきます。そのため、かさばらずに廃棄出来ます。(右)

透析液供給装置

キャラクターC-40-HR クラレアクア株式会社

人工透析の最も基本的な重要課題は、透析液の清浄化にあります。体に有害なエンドトキシン(ET:細菌から発生する毒性の高い物質)を除去することなしに、高水準の透析を実現することはできません。右図のフィルターはそんなETを高水準でカットするため、2重に設置してます。